マイカーローンが比較して分かる【はじめてのマイカーローン】

マイカーローンが比較して分かる【はじめてのマイカーローン】

マイカーローンの審査基準は?審査で重視される主な項目

車の購入を検討している方の多くが利用するマイカーローンですが、実際に融資を受けるには金融機関による審査を通過する必要があります。

審査基準は各金融機関によって異なり、具体的な内容は一般に公開されていませんが、返済能力を判断するための重要な評価項目が存在します。

マイカーローンで重視される主な審査項目

金融機関がマイカーローンの審査で確認する項目には、申込者の返済能力と信頼性を測るための複数の要素が含まれています。審査基準は明確に公表されていないものの、共通して評価される項目を把握しておくことで、準備や対策が可能です。

年収と返済比率による判断

三菱UFJ銀行の公式情報によれば、多くの金融機関では前年度の年収が200万円以上を目安としています。

ただし、年収の絶対額だけでなく、年間の返済総額が年収に占める割合を示す「返済比率」も重視されています。一般的には、この返済比率が25~35%程度の範囲に収まることが望ましいとされており、この範囲を超えると生活費を圧迫するリスクがあると判断されることがあります。

注意したいのは、返済比率の計算には住宅ローンやカードローンなど他の借入も含まれる点です。

雇用形態と勤続年数から見る安定性

長期にわたる返済計画を立てる以上、金融機関は申込者が安定した収入を継続的に得られるかを確認します。会社員や公務員のように定期的な収入が見込める職業は評価されやすい傾向にありますが、職業や雇用形態だけで判断されるわけではありません。

むしろ、同じ職場に長く勤務している実績が重要視されます。

りそなグループの解説にもあるように、勤続年数が1年未満の場合は審査で不利になる可能性があるため、転職直後のローン申込は慎重に検討する必要があります。

信用情報による返済実績の確認

信用情報機関に登録されている過去の返済履歴や債務状況は、審査において非常に重要な判断材料となります。

日本には株式会社シー・アイ・シー(CIC)、株式会社日本信用情報機構(JICC)、全国銀行個人信用情報センター(KSC)という3つの信用情報機関があり、金融機関はこれらを通じて申込者の信用情報を照会します。過去に返済遅延や滞納、債務整理などの金融事故があった場合、その記録は完済後も5~10年間保持されるため、審査に大きな影響を与えます。

携帯電話料金の分割払いやクレジットカードの支払いも信用情報に記録される点に留意が必要です。

審査項目 評価される内容 留意すべきポイント
年収・返済比率 前年度年収200万円以上が目安
返済比率25~35%程度
他のローンも含めた総返済額で計算される
雇用形態・勤続年数 安定した収入の継続性
勤続1年以上が目安
転職直後の申込は不利になる可能性
信用情報 過去の返済履歴と債務状況
金融事故の有無
携帯料金の遅延も記録される
年齢 申込時および最終返済時の年齢制限 金融機関により異なるが、最終返済時70歳未満が一般的

マイカーローンの種類と審査難易度の違い

車購入時に利用できるローンには、銀行などの金融機関が提供するマイカーローン、ディーラーが提携する信販会社のディーラーローン、販売店独自の自社ローンという3つの選択肢が存在します。

それぞれに特徴があり、審査基準や金利設定も異なるため、自分の状況に合った選択が求められます。

金融機関のマイカーローン

銀行や信用金庫が提供するマイカーローンは、金利が1~4%程度と低めに設定されている一方で、審査基準は比較的厳格です。返済期間中も車の所有権が申込者本人にあるため、自由にカスタマイズや売却が可能な点が大きな利点となります。

また、車両本体だけでなく、付属品や保険料、免許取得費用などにも使える場合があります。

ディーラーローンと自社ローンの特性

ディーラーローンは金利が4~8%程度とやや高めですが、審査が比較的柔軟で、手続きも購入と同時に進められる利便性があります。ただし、ローン返済中は車の所有権がディーラーや信販会社にあるため、完済までは自由な売却ができません。

自社ローンは審査基準がさらに緩やかとされていますが、金利に代わる手数料が高額になることもあるため、総支払額の確認が重要です。

  • 金融機関のマイカーローン:低金利で所有権が本人にあるが、審査は厳格
  • ディーラーローン:手続きが簡便で審査は比較的柔軟だが、金利は高め
  • 自社ローン:審査基準は緩やかだが、総支払額が増える可能性がある

審査難易度と金利の関係性

一般的に、審査の厳しさと金利は反比例する傾向にあります。審査基準が厳格な金融機関のマイカーローンは低金利で提供され、審査基準が比較的緩やかなローンは金利が高くなります。

この関係性を理解したうえで、安易に「審査に通りやすい」という理由だけでローンを選ぶのではなく、長期的な返済負担や総支払額を考慮した選択が必要です。

審査で不利になる主な要因

マイカーローンの審査に通過できない場合、いくつかの明確な理由が考えられます。事前にこれらの要因を把握し、可能な限り対策を講じておくことで、審査通過の可能性を高めることができます。

信用情報に残る金融事故の記録

クレジットカードの支払いやスマートフォンの分割払いなど、61日以上または3か月以上の延滞があると「金融事故」として信用情報機関に記録されます。この記録は完済後も約5~10年間保持されるため、その期間中は新規のローン申込が困難になります。

自己破産や任意整理といった債務整理の履歴も同様に影響を及ぼします。

収入に対する借入希望額のバランス

年収に見合わない高額なローンを希望すると、返済能力に疑問を持たれて審査で不利になります。

特に、他のローンとの合計で返済比率が35%を超えるような場合は、審査通過が難しくなる傾向があります。現実的な借入額の設定と、必要に応じた頭金の準備が求められます。

申告内容の誤りや虚偽

意図的であれ偶発的であれ、申告内容に虚偽や誤りがあると判明した場合、審査通過は極めて困難になります。金融機関は勤務先への在籍確認や収入証明書類との照合を行うため、誤った情報はすぐに発覚します。

虚偽申告が記録されると、将来的なローン申込にも悪影響を及ぼすため、正確な情報提供が不可欠です。

審査に不利となる要因 具体的な内容
金融事故の記録 61日以上の延滞、債務整理、自己破産など
過大な借入希望額 年収に対して返済比率が35%を超える場合
収入の不安定性 転職直後、勤続1年未満、収入の変動が大きい
申告内容の誤り 年収、勤務先、勤続年数などの虚偽や誤記載
他の借入状況 返済中のローンが多数ある、クレジットカードのキャッシング枠が大きい

審査通過の可能性を高めるための対策

マイカーローンの審査に臨む前に、いくつかの実践的な対策を講じることで、審査通過の可能性を向上させることができます。これらの対策は、返済能力に対する金融機関の信頼を高めることにつながります。

他の借入の整理と頭金の準備

審査前には、返済中の他のローンをできる限り完済しておくことが有効です。

特に、使用していないクレジットカードのキャッシング枠や完済済みのカードローン契約は解約しておくべきです。これらが残っていると、いつでも借入可能な状態として審査に影響します。

また、頭金を用意することで借入希望額を減らせば、返済比率が下がり審査に有利に働きます。一般的には車両価格の20~30%程度の頭金があると望ましいとされています。

申込タイミングの選択

転職や退職の直前・直後にマイカーローンを申し込むことは避けるべきです。勤続年数が短いと安定収入の継続性に疑問を持たれ、審査で不利になる可能性が高まります。

同様に、審査前や審査中に他のローンやクレジットカードに新規申込を行うことも控えるべきです。複数の申込履歴が信用情報に残ると、金融機関から資金繰りに困っていると判断されるリスクがあります。

信用情報の事前確認

過去の支払い状況に不安がある場合は、信用情報機関に情報開示を請求し、自分の信用情報を事前に確認することができます。開示請求は1,000円程度の手数料でスマートフォンからも可能です。

問題がある場合は時間をかけて信用回復に努める必要がありますが、状況を把握したうえで適切なタイミングでの申込を検討できます。

  • 返済中の他のローンを可能な限り完済する
  • 使用していないクレジットカードやカードローン契約を解約する
  • 車両価格の20~30%程度の頭金を準備する
  • 転職前後の申込を避け、勤続年数が1年以上になってから申し込む
  • 審査前に複数のローンに同時申込をしない
  • 不安がある場合は信用情報を事前に開示請求して確認する

審査に通らなかった場合の対応策

万が一、マイカーローンの審査に通過できなかった場合でも、車の購入を諦める必要はありません。状況を改善したうえで再申込を行うか、別の方法を検討することで、購入の可能性を探ることができます。

借入金額の見直しと車種の変更

審査に通らなかった原因が借入希望額の高さにある場合、購入する車のグレードを下げたり、中古車を検討したりすることで借入額を減らせます。借入額が減少すれば返済比率も下がるため、審査通過の可能性が高まります。

また、返済期間を長く設定することで月々の返済額を抑え、返済負担率を下げる方法も考えられますが、その分利息総額は増加する点に注意が必要です。

別の金融機関への申込検討

審査基準は金融機関によって異なるため、ある金融機関で審査に通らなかった場合でも、別の金融機関では通過する可能性があります。ただし、短期間に複数の金融機関へ申込を繰り返すと、その履歴が信用情報に残り、かえって不利になることがあります。

十分な期間を空け、審査に落ちた原因を改善してから再申込を行うことが重要です。

マイカーローンの審査は、返済能力と信用性を総合的に評価します。審査基準は明確に公開されていませんが、年収や勤続年数、信用情報といった主要な評価項目を理解し、事前に適切な対策を講じることで、審査通過の可能性を高めることができます。

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