
車のローンを申し込もうとしたとき、「保証人が必要」と言われて戸惑った経験はないでしょうか。あるいは逆に、「保証人なしでOK」という広告を見て、「本当に大丈夫なのかな」と不安になったこともあるかもしれません。
実は、保証人が必要かどうかは、ローンの種類・申込者の状況・金融機関の方針によって変わってきます。
まず整理しておきたいのが、「保証人」と「連帯保証人」の違いです。ローンの書類に署名を求められるとき、どちらに当たるかで責任の重さがまったく異なります。
一般的な「保証人」には、主債務者(ローンを借りた本人)が返済できなくなったときに初めて請求される、という順番があります。一方、「連帯保証人」は本人と同等の責任を負うため、金融機関は本人への請求を省略して連帯保証人に直接請求できます。
マイカーローンで求められるのは、ほぼ「連帯保証人」です。頼む側も頼まれる側も、その重さをきちんと理解しておくことが大切です。
| 種類 | 請求されるタイミング | 責任の範囲 |
|---|---|---|
| 保証人 | 主債務者が払えなくなった後 | 残債の一部または全部 |
| 連帯保証人 | 本人と同タイミングで請求可能 | 残債の全額 |
マイカーローンで「保証人をつけてください」と言われた場合、実態は連帯保証人である可能性が高いため、契約書の文言を必ず確認するようにしてください。
すべてのマイカーローンで保証人が必要なわけではありません。保証人を求められやすい状況には、ある程度共通したパターンがあります。
信用情報や返済能力に関して、金融機関が不安を感じるケースで保証人を求められることが多くなります。具体的には次のような状況が当てはまります。
また、農協(JA)や地方の信用金庫など、地域密着型の金融機関は、制度として保証人を必須としているところも残っています。「昔ながらのやり方」が続いている機関ほど、保証人の扱いが慣習化している傾向があります。
マイカーローンには大きく分けて、銀行・信用金庫などの金融機関が提供するもの、自動車ディーラーが提携する信販会社のもの、そしてカーディーラー独自のローンがあります。
このうち銀行系の多くは保証会社を利用する「保証会社型」を採用しており、申込者が保証人を探す必要がありません。一方、一部の地方金融機関やJAのローンでは、いまも個人の連帯保証人を求めることがあります。
「保証人なし・審査通過・即日回答」といった広告を目にすると、なぜそれが可能なのか気になりますよね。保証人不要のローンには、それを支える仕組みがあります。
銀行系マイカーローンの多くは、保証会社と提携することで個人の保証人なしに融資を実現しています。
申込者が返済できなくなった場合、保証会社が銀行への残債を立て替え(代位弁済)、その後は保証会社が申込者本人に請求します。申込者の立場からは「保証人なし」に見えますが、保証会社という第三者が信用を補完している構造です。
なお、保証料は金利に含まれていることが多く、別途費用として表示されない商品もあります。
ディーラーを通じた自動車ローン(割賦販売)は、信販会社が購入者に代わって自動車代金をディーラーに支払い、購入者が信販会社に分割返済する仕組みです。この場合も基本的に保証人は不要で、信販会社が独自の審査基準に基づいて与信判断を行います。
| ローンの種類 | 保証人の扱い | 特徴 |
|---|---|---|
| 銀行系マイカーローン | 保証会社型のため基本不要 | 金利が比較的低め、審査は厳しめ |
| ディーラーローン(割賦) | 不要 | 審査が通りやすい傾向あり、金利はやや高め |
| JA・地域信用金庫ローン | 必要な場合あり | 金利は低いが手続きに時間がかかることも |
| カーローン専門のフリーローン | 不要なものが多い | 審査が柔軟な一方、金利は高めの商品もある |
保証人が不要=審査が甘いということではなく、審査の厳しさと保証人の有無は別の話です。保証会社型であっても審査で落ちることはありますし、保証人を立てることで審査を通過できる場合もあります。
「保証人なしのローンがいい」「保証人を頼める人がいない」と感じる方は多いと思います。ただ、保証人の有無よりも先に確認したいのは、金利と総返済額です。保証人が必要でも低金利のローンのほうが、長期的な支払い総額が少ないこともあります。
保証人が必要かどうかは、ローン選びのひとつの要素にすぎません。「保証人なし」の条件だけで飛びつかず、金利・総額・返済期間を含めて比較することで、自分の状況に本当に合ったローンが見つかります。大きな買い物だからこそ、少し時間をかけて選んでみてください。