マイカーローンが比較して分かる【はじめてのマイカーローン】

マイカーローンが比較して分かる【はじめてのマイカーローン】

マイカーローンの金利を下げるためのコツは?まず「借りる場所」から見直す

マイカーローンの金利を下げたいなら、最初に考えるべきは「どこから借りるか」です。ディーラーで勧められるまま契約してしまうと、金利が年5~10%になることも珍しくありません。

一方、銀行系のマイカーローンなら年2~4%程度で借りられるケースが多く、同じ金額を借りても総返済額に数十万円の差が生まれます。

たとえば300万円を5年間借りた場合、金利が年5%と年2%では利息だけで40万円近く違ってきます。車本体の値引き交渉に力を入れるのも大切ですが、金利を下げる工夫をするほうが、実は家計への影響は大きいのです。

銀行系ローンが低金利な理由

銀行のマイカーローンが低金利なのは、他行との競争があるためです。各銀行は顧客を獲得するために金利を抑えており、さらにWeb申込や給与振込口座の利用などで金利優遇を受けられる場合もあります。

審査には数日かかりますが、総返済額を考えれば待つ価値は十分にあります。

勤務先の福利厚生も要チェック

意外と見落とされがちなのが、勤務先の福利厚生です。ろうきんや共済組合、提携金融機関などを通じて、一般より低い金利で借りられることがあります。総務部や人事部に確認してみると、思わぬ優遇制度が見つかるかもしれません。

金利引き下げの条件を満たせるか確認する

多くの金融機関では、特定の条件を満たすことで金利が引き下げられます。よくある条件をまとめると、次のようなものがあります。

金利引き下げ条件 引き下げ幅の目安
給与振込口座に指定 年0.3~0.5%
住宅ローン利用中 年0.5~1.0%
Web申込 年0.3~0.5%
環境配慮車(EV・ハイブリッド)購入 年0.3%前後

これらの条件を組み合わせることで、さらに金利を下げられることもあります。申込前に各金融機関のホームページで条件を確認し、自分が該当するかチェックしてみましょう。

すでに利用している銀行があれば、まずはそこから調べてみるのが効率的です。

購入する車の種類でも金利が変わる

最近増えているのが、環境配慮車向けの優遇金利です。電気自動車やハイブリッド車を購入する場合、通常より年0.3%程度金利が下がることがあります。車の選択肢に環境配慮車が入っているなら、この優遇を活用しない手はありません。

借り換えという選択肢も視野に入れる

すでにマイカーローンを返済中の方には、借り換えという方法もあります。高金利のディーラーローンで契約してしまった場合でも、低金利の銀行ローンに借り換えることで毎月の返済額を減らせる可能性があります。

ただし借り換えには手数料がかかる場合があるため、借り換え前後の総返済額をシミュレーションして、本当に得になるか確認することが大切です。残りの返済期間が長く、金利差が大きいほど借り換えのメリットは大きくなります。

借り換えの注意点

借り換えをする際は、新たに審査を受ける必要があります。勤続年数や収入状況によっては審査に通らないこともありますので、早めに相談してみることをおすすめします。また、借り換え対象外のローンもあるため、事前に金融機関へ確認しましょう。

金利タイプの選び方で返済額が変わる

マイカーローンには「固定金利」と「変動金利」があり、どちらを選ぶかも重要です。変動金利は固定金利より低めに設定されていることが多いのですが、将来的に金利が上がるリスクがあります。

  • 固定金利:返済期間中ずっと金利が変わらない。返済計画が立てやすい
  • 変動金利:市場金利に応じて変動する。低金利が続けば支払総額を抑えられる

返済期間が短い場合や、金利の変動リスクを取れる方は変動金利を、長期間の返済で安定した計画を立てたい方は固定金利を選ぶとよいでしょう。

審査に通りやすくするための準備

低金利のローンほど審査が厳しくなる傾向があります。審査をスムーズに通過するには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。

他社ローンの状況を整理する

複数のローンやクレジットカードのリボ払いがある場合、返済能力を疑われることがあります。可能であれば事前に返済を進めておくか、おまとめローンで整理しておくと審査に有利です。

また、過去に延滞がある場合は信用情報に記録されているため、申込前に信用情報機関で自分の情報を確認しておくのも手です。

収入証明書を準備する

借入額が大きい場合、収入証明書の提出を求められることがあります。源泉徴収票や確定申告書など、収入を証明できる書類をあらかじめ用意しておくとスムーズです。

勤続年数が短い場合は、転職前の職歴も含めて説明できるようにしておくと安心です。

金利だけで決めない総合的な判断を

金利が低いことは重要ですが、それだけで判断するのは危険です。保証料や手数料が別途かかる場合、実質的な負担は金利表示より高くなることがあります。また、繰上返済手数料の有無や返済方法の柔軟性なども確認しておきましょう。

最終的には、金利・手数料・サービス内容を総合的に比較して、自分の状況に最も合ったローンを選ぶことが大切です。複数の金融機関で見積もりを取り、じっくり比較検討する時間を持つようにしてください。

購入を急かされても、焦らずに冷静に判断することが、結果的に数十万円の節約につながります。

関連記事